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年1回の点滴で骨折リスクが低下

 

手足の骨の橋や背骨は、内部がスポンジのような網目状構造で周りを硬い骨が覆っています。

骨を作る細胞と壊す細胞が集まり、常に新しい骨に置き換わっていますが、壊す細胞の方が活発になると、骨の量が減ってしまう事になるのです。

 

網目状の構造もすかすかになり、骨折しやすくなるのが骨粗鬆症で、患者数は約1300万人と推定されているのです。

骨の量は20~40歳代にピークを迎え、加齢とともに減っていくのですが女性は50歳前後で閉経を迎えると、骨を壊す細胞の働きを抑える女性ホルモンが減り、骨の量が減ることになっていくのです。

 

荷物を持ち上げただけでも骨折する

骨粗鬆症が進むと、荷物を持ち上げただけで背骨が折れたり、転んだだけでも足の付根の骨が折れたりします。

背骨を折ると、内臓の機能低下や腰痛を招き、足の付根の骨を折ると寝たきりに繋がる恐れが有るのです。

また、腕の付け根や手首の骨も折れやすくなるそうです。

 

背骨を折った主婦は前かがみの姿勢になったために『胃が圧迫され、充分食べられなくなった。怖い病気だと実感した』・・・・と、話しています。

 

治療では骨を強くするために薬を使いますが、効き目が長く続く新薬『ゾレドロン酸(商品名リクラスト)』が昨年11月に登場したのです。

骨を壊す細胞の働きを抑える『ビスホスホネート薬』の一種ですが、週1回や月1回服用する従来の薬よりも骨の表面に長くとどまり、年1回の点滴で済むのです。

 

 

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骨粗鬆症は骨折以外に自覚症状があまりない為、薬の飲み忘れや中断が課題だったのです。

慶友整形外科病院(群馬県館林市)の慶友骨関節疾患センター長・岩本潤さんは『年1回の点滴なら、患者は服薬を気にしなくてよくなる』・・・・と、話しています。

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新薬は、従来の薬と同様に骨折のリスクを下げる効果に加え、一度足の付根の骨を折った患者が再び骨を折るリスクや死亡のリスクを下げる効果も期待されているのです。

このため、重症の患者や従来の薬が合わない患者に向いているということですが、一方、発熱や筋肉痛の副作用が起こる他、腎機能が低い患者は使えず、注意が必要だそうです。

 

適切な食事や運動で予防することが大事

治療や発症予防には、バランスの良い食事が大切だとか、特に骨の成分となるカルシウムやビタミンD、ビタミンKは重要で、乳製品、サケなどの魚や納豆に多く含まれています。

ビタミンDを増やす日光浴も忘れてはいけません。

 

聖隷浜松病院(浜松市)の骨・関節外科部長の森諭史さんは『骨は負荷がかかることで形成が進む』と説明し、ジョギングやウォーキングなどを薦めています。

激しい動きが難しい人には、机に手をおいて片方の足で立つ訓練などがお勧めだそうです。

 

リスクが高まる50歳を過ぎたら、保健所や人間ドックなどで骨の検診を受けるのが望ましいのです。

子供の頃からバランスの取れた食事や運動を心がければ、強い骨づくりに繋がるのです。

 

森さんは『骨の健康を保つためには適切な生活習慣が大切』・・・・と、強調しています。

 

 

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