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潰瘍性大腸炎 治療薬増え選択肢が広がる

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安倍晋三元首相を苦しめた潰瘍性大腸炎、国内患者22万人も!!

 

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じ「びらん」や「潰瘍」と云った病変が現れる(形成)病気の事で、安倍晋三元首相を苦しめていたことで知られるようになりましたが、実は国内推計22万人と云われている難病の一つに指定されている病気なのです。

発症しますと、腹痛、下痢、血便(弁に血が混ざる)などの症状が現れ、重症な場合には発熱、体重減少、貧血など全身に様々な症状が引き起こされると言われており、日本では難病に指定されています。

発症頻度は10万人に100人程度とされていますが、発症に男女差はなく、20歳代頃からの比較的若い世代から高齢者まで幅広い年代で発症する病気なのです。

この病気は治療でよくなっても、しばらくして再び症状が出てくることも有り、発熱や貧血、体重の減少などに悩まされる人もいるそうです。

 

患者の粘膜に炎症が起こる原因は、本来病原体から体を守る免疫細胞が誤って過剰に働くためと考えられていますが、いまだ原因は分かっていません。

腸内細菌のバランスの乱れや食の欧米化などが発症に関わるのでは、との意見もあるそうです。

 

潰瘍性大腸炎の症状の現れ方はさまざまであり、よくなったり悪くなったりを繰り返すパターンも有れば、症状がずっと続くパターン、急激に重度な症状が現れるパターンなども有ると言われています。

治療の主体は薬で大腸の炎症を抑え、症状が出ないように保つこと、過剰な免疫の働きを抑制したりする薬による薬物療法が行われます。

多くの患者が使うのは後者の免疫抑制療法が多いそうですが、この薬は副作用に注意が必要と云われています。

これらの薬を使い続けると、顔がむくんだり、体重が増えたりすることが有り、足の付け根の骨が壊疽したり、骨粗しょう症になったりする恐れもあるとの事で、原則、長期間にわたって使う事はないそうです。

 

ただ、この薬を止める事で、再び症状が出てしまう場合は免疫の働きをコントロールする免疫調節薬を使うとの事です。

薬物療法で十分な効果が得られない場合などは大腸全てを摘出する手術を行う事も少なくないそうです。

 

生物学的製剤の使用が増えている

これらの薬は免疫細胞の活性化を促す物質であるサイトカインの働きを抑えたり、炎症を招く免疫細胞が腸内に入るのを防いだりしてくれるのだそうです。

治療に使えるこうした薬が最近増えているそうで、北里研究所病院(東京都港区)炎症性腸疾患先進治療センター副センター長の小林拓さんは読売新聞の中で、生物学的製剤などについて、「注射薬や点滴薬、飲み薬と云う具合に投与の方法も様々です。患者さんの生活スタイルなどによって薬を選択します」と説明をしています。

過剰な免疫反応を抑える治療には「血球成分除去療法」も有るそうですが、患者から血液を取り出し、装置で延焼の原因となる白血球を除いて再び血液を体内に戻すと云うものですが、頻繁に通院しなければならないと言う事です。

様々な治療を行っても症状が治まらない場合には台帳を摘出する手術に踏み切ると云うのですが、東邦大医療センター佐倉病院(千葉県佐倉市)IBDセンター長の鈴木康夫さんは読売新聞の中で「症状が抑えられていれば、食事制限などは必要ありません。ただ、免疫を抑える薬を使っている人は感染症にかかると重症化する恐れがあります。小まめな手洗いやマスクの着用と云った感染予防に努める事が大切です」と話しています。

 

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