マングースやネズミのオシッコが土壌や河川を汚染
沖縄県健康長寿課は、9月28日に、河川でのレジャーなどが原因で感染したと見れる『レプトスピラ症』患者の集団発生が有ったと発表しました。
8月6~7日に国頭村の奥間川で遊んだ小中学生10人と30代女性の計11人が、8~12日後に発熱や筋肉痛、結膜充血などを発症し、レプトスピラ症と診断されたのです。
今年に入り、沖縄県内の患者報告数によれば、これまでに30例に上り、9月時点で統計の有る2003年以降、最多の年間報告数となりました。
これまでで最も多かったのは、08年と14年の年間28例でした。
推定感染源は、沖縄本島北部地域で21例、西表島で8例、石垣島で1例です。
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同課によりますと、国内の感染源の多くが兼愛に集中しているということで、原因菌はネズミやマングースなど野生生物の体内に潜み、尿によって土壌や河川を汚染していると考えられています
県は、河川での遊泳やネズミなどと接触した後、3~14日以内に頭痛や発熱などの症状が出た場合は医療機関を受診し、河川で泳いだことなどを医師に伝えるよう呼び掛けています。
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レプトスピラ症はワイル病・秋疫(あきやみ)などとも呼ばれ、病原性レプトスピラ感染に起因する動物由来の最近(スピロヘータ)感染症です。
保菌動物の排尿によって病原体に汚染された環境から経皮的、経口的に感染すると言われており、軽症型レプトスピラ症の予後は一般に良好だそうです。
重症型であるワイル病の死亡率は5~40%であり、治療時期が遅れるほど死亡率は高くなる傾向にあるというのです。
レプトスピラ症は急性の発熱性疾患で、臨床症状は軽症のものから、黄疸、腎不全などを主な症状とする重症型レプトスピラ症(ワイル病)まで多様なのです。
黄疸、出血、眼結膜の充血、腎障害などの症状を起こした場合では、他の細菌感染による多臓器不全、ウィルス性肝炎などとともにワイル病にも注意が必要だというのです。
重症型レプトスピラ症では、あらゆる発熱性の疾患が鑑別対象となりますが、海外の流行地域(東南アジア、中南米、インド、中国など)への渡航歴、病原体に汚染された水などとの接触機会があった場合は、レプトスピラ症も疑う必要があるとのことですが、通常人から人への感染はないそうです。
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