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耐性菌に4人が感染、院内感染うち死亡2人も影響か

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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)を検出

 

北九州市八幡西区の東筑病院は10日、入患者4人から、殆どの抗生物質が効かないとされるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)を検出したと発表しました。

 

 

3人が肺炎で死亡し、うち2人がCREの影響が否定できないということです。

 

病院の説明によりますと、昨年10月に90代の女性から菌を検出していたとのことですが、7月に肺炎で死亡しました。

この女性の死因はCREが原因ではないということです。

 

今年6~7月には80~90代の男性患者3人から菌を検出、うち2人が肺炎で死亡しており、病院は『因果関係は不明だが感染が影響を与えた可能性が有る』とコメントを出しました。

残る1人は、現在も入院中ですが、命に別状はないということです。

 

この問題を受けて病院は11日に会見を開き、入院患者4人のうち2人のCREのDNA型が一致したことから院内感染した可能性が高いことを明らかにしました。

また患者の死亡後、病院では感染拡大を防ぐために院内の消毒を行ったということです。

 

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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)とは

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症は、メロペネムなどのカルバペネム系薬剤及び広域βーラクタム剤に対して耐性を示す腸内細菌科細菌による感染症の総称です。

主に感染防御機能の低下した患者や外科手術後の患者、抗菌薬を長期に渡って使用している患者などが感染しやすいと云われています。

 

感染経路は菌の種類によって異なるということですが、主に接触感染と云われています。

呼吸器感染症をきたした場合は、そこから飛沫感染の形で伝搬する可能性があるそうです。

手洗いや消毒が不完全であると、汚染された医療器具や、医療従事者などの手を介して感染を起こすことが有るということです。

 

主な症状として、肺炎などの呼吸器感染症尿路感染症、手術部位や外傷部位の感染症カテーテル関連血流感染症敗血症髄膜炎など、菌の種類、感染箇所により、多様な感染症を起こすそうです。

また、無症状で腸管等に保菌されることも多く有るという事です。

 

予防のポイント

健康な人への感染は殆どないということですが、病院に入院している人を見舞うなどのの際には、手洗いと消毒をしっかり行うようにしましょう。

また、ご家族の方が感染した場合には、患者さんの喀痰や便などの処置や処理の際に手袋を用い、終了後には石鹸で手指を洗えば問題はないということです。

 

院内感染対策として、ドアノブ手すりなど手が触れる場所の清掃、消毒により院内の環境を清潔に保つことや、人工呼吸器などの医療器具の消毒や手洗いを徹底する事が重要と言われています。

免疫機能以上、慢性肺疾患、糖尿病などの基礎疾患を持っている方は、基礎疾患の治療を適切に行うことも感染予防のために大切だということです。

 

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