新しい治療法や、日々の健康法を紹介しています

伝染病, 自然

劇症型溶結性連鎖球菌感染症患者が増加

スポンサーリンク

スポンサーリンク

 

2023年・人食いバクテリア感染者数が過去最多に

 

2024年1月17日朝日新聞デジタル版に[人食いバクテリア]報告数が最多 50歳未満の死者増 国が解析へ との見出しで報道されました。

新聞内では病原性や感染力の高い株が国内でも相次いで確認されており、感染の拡大が懸念されている。厚生労働所は17日、患者から採取した検体の解析を自治体に依頼した (原文のまま)

新聞の内容とは若干違いますが、国立感染症研究所のホームページから抜粋しますと(2013年2月08日改定)、

劇症型溶結性連鎖球菌感染症は突発的に発症し、急速に多臓器不全に進行するβ(ベータ)溶結を示す連鎖球菌による肺血症ショック病態である。メディアなどで「人食いバクテリア」と云った病名でセンセーショナルな取り上げ方をされることが有る。(原文のまま)

 

筆者は2016年のTVドラマ (吉田羊さん主演)レディ・ダ・ヴィンチの診断 と云う番組で取り上げられていたことを思い出したのです。

「人食いバクテリアに感染」という表題で、「木から転落した時の傷口から井戸の塩性温泉水によって感染する」という内容でしたが、塩性井戸水は山梨県や他地方の県でも多く見られるとの事で、このような事で発症するんだと云う思いが有りましたね。

 

全身症状として、発熱が最も多く錯乱状態が患者の過半数を占め、昏睡や好戦的な姿勢も見られるようです。

局所的な腫脹、圧痛、疼痛、紅斑のような軟部組織感染の徴候は、皮膚の侵入口が存在する(裂傷や切傷、刺傷等)場合に多く見られるとの事です。( 国立感染症研究所 のホームぺージ より)

 

(愛知県衛生研究所より)

 

疫学的に見ますと、1987年に米国で最初に報告され、その後、ヨーロッパやアジアからも報告がされたと云う事です。日本では、1992年に最初の報告がされています。

毎年100人~200人程度の患者が確認されていると云う事で。このうちの約30%が死亡していると云う事です。

劇症型溶結性連鎖球菌感染症は極めて高い致死率の感染症であり、主な病原体はA群溶結性連鎖球菌感染によるものだそうです。

A軍連溶結性連鎖球菌と聞きますと、小児・子供が罹る咽頭炎を思い出す方も多いのではないでしょうか。

しかし、劇症型溶結性連鎖球菌感染症は子供から大人まで広範囲の年齢層に発症すると云う事で、特に30歳以上の大人に多いとの事です。

 

なお、患者の多くは免疫不全などの重篤な基礎疾患を殆ど持っていないにもかかわらず突然発症する例もあるそうです。

国立感染症研究所のホームぺージ内で紹介している初期症状としては、四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下等で、発病から病状の進行が軟部組織壊死、急性腎不全、成人型呼吸窮迫症候群播種性血管内凝固症候群、多臓器不全を引き起こし、ショック状態から死に至る事も多く、近年、妊産婦の症例も報告されているそうです。

全身症状として、発熱が最も多く錯乱状態が患者の過半数を占め、昏睡や好戦的な姿勢も見られるようです。

局所的な腫脹、圧痛、疼痛、紅斑のような軟部組織感染の徴候は、皮膚の侵入口が存在する(裂傷や切傷、刺傷等)場合に多く見られるとの事です。(
国立感染症研究所 のホームぺージ より)

 

劇症型を引き起こすのはA群の他G群など複数が散見しているとの事で、
国立感染症研究所 によりますと、A群の50歳未満の死者数が増え、23年7~12月中旬に報告された50歳未満の患者65人のうち21人が死亡したと報告されています。

感染経路が分からない事も多く、前述の手足の傷口からの感染などが挙げられていますが、川崎医科大学・中野貴司教授は朝日新聞デジタルで次のように述べています。

「なぜ劇症型になるのかなど、はっきりとわかっていない事も多い。手を洗ったり、傷口を清潔に保ったりするなど、一般的な感染症対策をしてもらいたい」と話しています。

 

スポンサーリンク

 

 

 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください