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厚生労働省・ニコチン依存症20代の患者に公的保険適用を検討
タバコのニコチンが切れるとイライラしてタバコを吸いたく成る【ニコチン依存症】の治療をめぐり、公的医療保険が適用されていない20代の患者も、保険の対象に含める検討が始まったということです。
厚生労働省は、将来の医療費削減に繋がるとして、対象に含めることを提案しましたが、負担が増える保険の支払側は反対をしているのです。
ニコチン依存症は、『吸うつもりより、ずっと多くタバコを吸ってしまったことがあるか』といった10の質問のうち、5つ当てはまると、『依存症』と診断されるのです。
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ニコチン依存症のスクリーニングテスト
問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことが有りましたか。
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、出来なかったことが有りましたか。
問3 禁煙したり本数を減らそうとした時に、タバコが欲しくてたまらなくなることが有りましたか。
問4 禁煙したり本数を減らした時に、次のどれが有りましたか。(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手の震え、食欲または体重増加)
問5 問4で伺った症状を消すために、またタバコを吸い始めることが有りましたか。
問6 重い病気にかかった時に、煙草はよくないと分かっているのに吸うことが有りましたか。
問7 タバコのために自分に健康問題が起きていると分かっていても、吸うことが有りました。
問8 タバコのために自分に精神問題が起きていると分かっていても、吸うことが有りましたか。
問9 自分はタバコに依存していると感じることが有りましたか。
問10 タバコが吸えないような仕事や付き合いを避けることが何度も有りました。
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2006年度から、保険で診療が受けられるようになりましたが、対象は1日の喫煙本スト喫煙本数をかけた指標が、200以上の患者に限られているのです。
1日40本吸う人でも、5年以上立たないと保険が適用されない計算となってしまうのです。
厚労省の話によりますと、20代の依存症患者の8割が対象外だということで、保険適用なら患者の自己負担は原則3割になるのです。
厚労省は、10月21日の中央社会保険医療協議会(中医協)=厚労相の諮問機関ーで、この指標を緩めて20代の治療を受けやすくすることを提案したと云うことです。
日本医師会の中川俊郎副会長も、『意志の強くない人もたくさんいる。将来の医療費削減を考えれば、むしろ推奨すべきだ』と後押しをしていると云うことです。
中医協総会では、喫煙は自己責任の側面が有るとして、一部の支払側委員が反対したことについて、東京都医師会の尾崎治夫会長は、『以前は、タバコを吸う吸わないは自分の問題という考えも有ったが、ニコチン依存症は、脳が依存状態になるので、喫煙をやめようとしても、自分の意思でやめることは出来ない。自己責任とは違う』と述べた、と云う事です。
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