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A郡溶血性連鎖(レンサ)球菌(溶連菌)、咽頭炎や壊死などの劇症型も含めて過去最高に
A郡溶血性連鎖(レンサ)球菌(溶連菌)などが原因の咽頭炎と手足の壊死(えし)や意識障害を起こし死に至る恐れもある劇症型の患者数が昨年、いずれも過去最多だったことが国立感染症研究所のまとめで分かりました。
咽頭炎の患者数は、今年に入り過去10年で最多で推移しており、感染研は注意を呼びかけています。
まとめでは、昨年1年間に全国3000箇所の小児科から報告された咽頭炎の患者数は、40万1240人で集計を始めた1999年以来最多となったのです。
全医療機関から報告される劇症型も431人で、同じく過去最多となったそうです。
死亡率が高く『人食いバクテリア』と呼ばれる劇症型の溶連菌感染症患者が、2015年8月上旬で既に279人に達し、過去最多だった昨年を上回ったのです。
専門家は、生活習慣病などの持病が有る高齢者は感染の危険性が高いとして、警戒を呼びかけています。
咽頭炎は、患者の咳やくしゃみ等によって菌に感染し発症すると云われており、突然の発熱と咽頭痛などが起こるのです。
菌が出す毒素に免疫がない人は、全身に発疹が現れる猩紅熱を引き起こす原因になるということで、主に学齢期の子供の発症が多いのです。
国立感染研によりますと、調査を始めた1999年~2010年の患者数は多くても年100人前後だったのですが、12年以降は毎年200人以上と増えているのです。
劇症型は『人食いバクテリア症』とも呼ばれ、発熱と手足の痛み・腫れ等から、数十時間で多臓器不全などに陥ることも有るということです。
筋膜などの組織が壊死する事例などもあるため、人食いバクテリアとも呼ばれているのです。
患者の多くは50歳代以上の中高年に多く見られ、持病がなくても重症化し致死率は30%にも上ると云われています。
劇症型の感染と発症の仕組みは分かっていないと云うことですが、治療は咽頭炎・劇症型共に抗菌薬を使用するそうです。
咽頭炎は今年も増加傾向で、先月25~31日の小児科1箇所あたりの患者数は3.36人と過去10年の同期比では最多となっています。
劇症型は、先月末までの患者数は44人が報告されているとのことです。
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