ジカ熱、妊娠中期も『小頭症』の危険性
中南米を中心に流行するジカウィルス感染症(ジカ熱)がブラジルに持ち込まれたのは、2013年とみられるとの研究結果を、ブラジルや英国などの研究チームが25日、米科学誌サイエンスに発表しました。
これまでジカウィルスは、14年6~7月にブラジルで開催されたサッカーW杯などを機に、アメリカ大陸で最初にブラジルへ持ち込まれたと見られていました。
しかし、研究チームはウィルスの遺伝子解析や渡航者の状況から、13年5~12月にブラジルから入ったと指定したと云うのです。
13年6月にブラジルであったサッカーの国際大会の時期に、13年~14年にジカ熱が流行したフランス領ポリネシアなどからの渡航者が増えていたということです。
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東北大の押谷仁教授(ウィルス学)は『日本で大規模に流行する可能性は低いが、ラグビーWカップや東京五輪のようなイベントをきっかけにした流行は起こりうる』と話しています。
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妊娠17週目が小頭症との関連が最も強い
またチームは、母親のジカウィルス感染によって胎児が小頭症になったと疑われるブラジルの1118例を解析したところ、妊娠17週での感染が小頭症の発症と最も関連性が強いと推定しました。
中南米で流行が続くジカ熱に関して、妊娠4ヶ月頃に感染すると生まれつき脳の発達が不十分な、小頭症の子が生まれる危険性が高いとする研究成果を、ブラジルの研究機関や英オックスフォード大などのチームが、25日付のアメリカ科学誌サイエンスに発表しました。
これまでは、妊娠初期(0~12週)の感染リスクが高いと見られてきました。
研究チームは、今年1月までの3ヶ月間にブラジルで報告された小頭症が疑われる新生児1118人のデータを分析、其の結果、妊娠17週目頃にジカ熱を発症すると、小頭症の子が生まれる可能性が高まることが分かったというのです。
一方、『ジカウィルスが原因で小頭症になるという因果関係を示す結果ではない』と強調しているのです。
世界保健機関WHOは妊娠時期を問わず妊婦の流行地域への渡航自粛を勧告しています。
日本国内では4例目が
日本国内では、今年に入り川崎市の男子高生が、その後愛知県でブラジル帰りの外国人女性が、そして神奈川県在住の女性がそれぞれブラジルに滞在し、蚊に刺されて発症したということが分かっています。
そしてまた、国内4例目が確認されたとのことで、ブラジル以外の中南米から帰国した愛知県の40代の女性が、ジカ熱に感染したと発表されたのです。
ジカウィルスへの感染が確認されたのは、愛知県に住む40代の外国人女性で、女性は今月20日に帰国するまで、2週間ほどブラジル以外の中アン米の流行地域に滞在していました。
妊娠の有無や滞在した国は明らかにされていませんが、女性は、『現地で複数回かに刺された』と話していて、発疹や関節痛の症状が有り、現在は自宅で療養中だということです。
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