俳優の坂口憲二さん国の指定難病罹患を公表、治療に専念
医療ドラマ『医龍』などで主役を演じてきた俳優の坂口憲二(42)さんが3月31日、所属事務所を通じて芸能活動を無期限休止することを報告したのです。
坂口さんは、3年前から右股関節の痛みで仕事をセーブしてきたということですが、書面で、病名を国の指定難病である『特発性大腿骨頭壊死症(とくはつせいだいたいこっとうえししょう)と公表しました。
合わせて5月末で所属事務所・ケイダッシュを退社したという事です。
坂口さんは、『私の病気は特発性大腿骨頭壊死症という病名です。
手術を受け、約3年間で症状は以前から軽減されましたが、いつまた悪くなるかわからない状態で、いざ仕事となた時に自分の力をセーブしながら続けるのもこんなんだと考え、この度の結論に至りました』・・・・と、説明しています。
特発大腿骨頭壊死症(指定難病71)とは
ケツメイシメンバーのRYOJIさんや、美空ひばりさんをも襲った大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死(骨が腐った状態ではなく、血が通わなくなって骨組織が死んだ状態)に陥った状態を呼ぶそうです。
骨壊死が起こる事と、痛みが現れることには、時間的に差があると云うことです。
つまり、骨壊死があるだけでは痛みがないことに、骨壊死に陥った部分が潰れることにより、痛みが現れるというのです。
したがって、骨壊死は有っても、壊死の範囲が小さい場合などでは、生涯に渡り痛みを感じない事もあるそうです。
特発性大腿骨頭壊死症は、危険因子により、ステロイド関連、アルコール関連、そして明らかな危険因子のない特発性に分類されています。
万一、大腿骨頭壊死症になり、痛みが現れた場合でも、手術などの適切な治療により、痛みのない生活をおくることが出来るとのことで、過度な心配はいらないと云うことです。
日本全国における1年間の新規発生数は約2000~3000人で、これら新患における好発年齢は、全体で30~50歳代と云われ、ステロイド関連では30歳代で働き掛かりの年代に好発しています。
新患における男女比は、全体で、1.8:1でステロイド関連に限っては0.8:1と云われています。
この病気は大量に飲酒される方や、ステロイドという薬を大量に投与を受けた方に比較的多く発生しますが、何の誘引もなく生じることも有るのです。
○ 『ステロイド薬を1日平均で15ミリグラム以上程度服用したことが有る』
○ 『お酒を日本酒2号以上、毎日飲んでいる』
尚、ステロイド薬は色々な病気治療のために使用されており、既に処方されているステロイド薬を勝手に中止したり、量を減らすと、元の病気が悪化することや具合が悪くなることがありますので、決して自己判断で中止したり、減らしたりはしてはいけません。
この病気は、骨壊死が大腿骨頭に発生した場合、骨壊死部が潰れて大腿骨頭が圧潰しないように、股関節に負荷を出来るだけ掛けないようにすることが大事です。
杖による免荷や長距離歩行、階段昇降の制限、重量物の運搬禁止などの生活指導が行われますが、これらの方法では圧潰の進行帽子は大きく期待できないため、圧潰進行が危惧される病型では、骨頭温存のための手術療法の時期を逸しないことが重要だそうです。
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