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笑いは心と体を癒やすだけでなく『ガンにも効果?』が、実証実験始まる

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吉本や松竹も協力、大阪国際がんセンターが取り組む

 

笑いは『心のビタミン』と言われて久しいですが、その笑いで得られる医療効果を、医学的に捉えようとする試みが行われるというのです。

 

 

笑うことで『交感神経が刺激される』、『脳内エンドルフィンが増加される』、『ボケ予防に効果がある』などと言われており、今までにも各医療機関が確かに笑いは、多くの効果があることを実証してきました。

今回実証されるのは、『笑いの力がガンに効く?』と言うもので、今年3月に大阪市中央区に移転し、オープンする大阪府立病院機構『大阪国際がんセンター』(現・成人病センター、大阪市)が、漫才や落語によってガンに対する免疫力が上がるかを調べると言うものなのです。

 

実験期間は5月から4ヶ月間に渡って行われ、血液検査などで効果を確かめ、2017年度にも論文をまとめる計画だそうです。

成人病センターによりますと、吉本興業松竹芸能落語家・桂米朝(故人)ゆかりの米朝事務所が実験に協力するとのことです。

 

 

実証実験は、継続的に参加できる数十人の患者に、血液や唾液を採取後に病院のホールで漫才や落語を鑑賞してもらい、鑑賞後も血液などを採取、医師らが鑑賞前後で免疫細胞がどれだけ活性化したかを調べるするというものです。

 

笑いと免疫力の関係を示した研究は過去にも有りますが、担当者は『癌患者を対象に、此処まで長期でっ継続的に実証する例はないのではないか』と話しているそうです。

大阪府は、25年の国際博覧会(万博)の誘致で、『健康』をテーマとして掲げていいるとのことで、松井一郎知事は25日の定例会見で、『笑いの効果が示せれば万博でもアピールできる』と期待を示しています。

 

 

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人は若くて健康な人の体にも、1日3000~5000個ものガンが発生していると言われています。

これ等のがん細胞を体内に侵入するウイルスなど、身体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれるのがリンパ球の一種であるナチュラルキラ(NK)細胞なのです。

 

私達が笑うと、免疫のコントロール機能を司っている脳幹に興奮が伝わり、情報伝達物質の神経ペプチドが活発に生産されるというのです

笑いが発端となって作られた善玉の神経ペプチドは、血液やリンパ液を通じて体内に流れ出しNK細胞の表面に付着し、NK細胞を活性化、その結果として、がん細胞やウイルスなどの病気の元を次々と攻撃するため、免疫力が高まると言われているのです。

 

ただ、免疫力が高まればよいというわけではなく、リウマチや膠原病などの自己免疫疾患と呼ばれる病気は免疫システムが体に悪い影響のある物質だけでなく自分自身の体まで攻撃することで引き起こされると言われています。

じつは、笑いにはこうした免疫システム全体のバランスを整える効果があるということが分かったのです。

 

つまり大いに笑えば、ガンやウイルスに対する抵抗力が高まり、同時に免疫異常の改善につながると言われているのです。

今回の実証実験は、これ等を科学的根拠で裏付けるというものです。

 

 

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