日本工業規格(JIS)で紐の長さや形状を規制
子供の事故を防ごうと、経済産業省は、昨年12月に首周りに垂れ下がった紐を認めないなどとする、子供服の安全性に関する日本工業規格(JIS)を制定しました。
これらを受け、子供服メーカーなどが対応に乗り出したということですが、専門家は『子供服を選ぶ時には安全を考えて』と呼びかけています。
JISが定められたのは、13歳未満を対象とした子供服で、服についた紐が遊具やドアなどに絡まり、子供が窒息したり転倒したりするのを防ぐために、上着やズボンなどの紐の長さや形状を規制したのです。
特に、窒息の危険性が高い頭や首周りについては、フードに付いた引き紐や、首の後で紐を結ぶタイプの『ホルダーネック』など、垂れ下がった紐を使った服を規制しました。
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背中で紐を蝶結びする対応の上着やワンピース、上着やズボンの裾より下に紐が垂れ下がったデザインも認めないということです。
ただし、例えばホルダーネックの場合、リング状で垂れ下がらない紐は認められるとのことです。
フードも、紐と同様に遊具などに引っかかりやすいと消費者団体などから指摘が有りましたが、フードは今回の規制の対象にはなりませんでした。
しかし、JISの附属書に『ドアノブなどに引っかかり首が締め付けられると窒息のリスクが有る』と明記し、注意喚起をしています。
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同省によりますと、欧米では子供服の紐が原因の死亡事故が発生し、国内でも窒息や骨折などの事故が起きています。
欧米などで子供服の安全規格を定めていることも受け、同省は2012年に検討委員会を設置し、14年6月に企画案を公表したのです。
1年半の周知期間を経て、15年12月に規格を正式に制定したのです。
制定を機に、子供服メーカーは相次いで、商品のデザインを見なおしているそうです。
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子供服ブランド『ミキハウス』を展開する三起商行(大阪府)は、コートの飾り紐をなくすなど、一部のデザインを変更した都のことで、16年春夏物からは、全商品をJISに対応させるとしています。
ファミリア(神戸市)は、15年春夏物からJISに対応し、独自の工夫として、フード付きの商品全て、フードを本体から外せるようにしたのです。
同社の担当者は『フードがドアや遊具に引っかかって力が加わると、自然に本体肩外れる仕組みに、安全性もデザイン性も高い商品を開発していきたい』と話しています。
JISは、品質や安全性などを定める国の統一基準ですが、法的な強制力はありませんので、店に並ぶ子供服の全てがJISに対応しているとは限らないのです。
検討委員会で規格策定に取り組んできた、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(東京)の田近秀子さんは『服を選ぶ際には、見た目だけではなく、遊具に引っかかりにくいかどうかなどを重視してほしい』と呼びかけています。
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