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スマートヘッドバンドで健康状態を評価
歩数や消費カロリー量、心拍の速さなどを追跡記録するすリストバンド型機器の人気が高まっており、多くのユーザーがこれを利用していますが、此等の機器には、体内で何が起きているのかを示す分子レベルでの健康状態を評価する機能は備わっていません。
この機能を実現させるべく、現在米国内で、此等の研究が進められているのです。
研究を進めているのは、米カリフォルニア大学バークレー校と米スタンフォード大学の研究者と技術者のチームです。
新たな機器では、汗を分析することで、この機能を実現させると見込まれているのです。
測定には、皮膚にピッタリとつく柔軟性の高いセンサーとマイクとチップで構成されるウェラルブル(装着型)の機器を使うのです。
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装着した機器は、汗に含まれるナトリウム、ブドウ糖、カリウム、乳酸塩などの化学物質を分析する他にも、筋肉疲労、脱水症、危険なほど高い体温などの指標となる皮膚温度の測定も行う予定となっています。
得られたデータは、スマートフォンのアプリにリアルタイムで中継・分析されるというのです。
カリフォルニア大のアリ・ジャベイ教授(電気工学・情報科学)は、『人間の汗は、生理学的な情報を豊富に含んでいるため、非侵襲性の装着型センサーにとっては魅力のある体液の一つ』と話しています。
シャベイ教授が主導した研究論文は、27日の英科学誌ネイチャーに発表されました。
汗は、特定の病気の診断や薬物使用の検出などの目的ですでに用いられていますが、この場合は検査所での分析となるため、サンプルを送付する必要がありました。
また、リアルタイムでの連続的な分析は、軽量で柔軟性が高い装着式のモニター機器がないと困難と考えられてきたのです。
今回の最新式の機器は、此等の問題をすべてクリアしており、さらなる応用への道が開ける可能性もあると論文の執筆者らは指摘しています。
今回の研究には参加していませんが、米シンシナティ大学の情報・電気工学の専門家、ジェイソン・ハイケンフェルド氏は、この研究を『ウェラルブル機器にとって大きな飛躍』と評したのです。
ハイケンフェルド氏は、ネイチャー誌に掲載された解説記事の中で、このスマホ向け機器が『患者の血液中の活性薬剤の血中濃度を監視して、次の服用までの間に薬物濃度が増減しないよう調整するための一助となる可能性も考えられる』と開発に期待を寄せています。
現在、ウェラルブル端末は、歩数や脈、食数感など様々なものを記録するセンサーとして象徴されています。
そしてウェラルブル端末は、私達の行動をは青くするという段階を超えて、私達がやるべきことを指示する段階へと進化を始めているのです。
ブレスレット型、腕時計型、ペンダント型といったウェラルブル端末は、最新テクノロジーの愛好者の間に徐々に広まり、ペットの犬の寝過ぎや運動不足を指摘するメダル型のウェラルブル端末さえも登場したのです。
センサーが収集したデータはスマートフォン(多機能型携帯電話)やタブレット端末に蓄積され、専用アプリがユーザーやペットの日々の行動を健康面から分析できるのです。
私達の身につけているセンサーは自動的に日々の行動を測定し、其のデータはオンライン上のデータセンターに有るコンピューターで細かく分析される、将来はさらに人々のニーズを推測できるようになるかもしれません。
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