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仙台市、【吃音(どもり)】身体障害者手帳の交付を却下、法廷へ
学校でのいじめの対象になる可能性が高い『吃音』ですが、実は障害認定の壁に悩まされている方が多いのです。
なめらかな発語が難しい吃音(きつおん)(どもり)に悩みに抜いてきた半生を、法廷で訴えようとしている男性が居るのです。
仙台市の無職・男性(47)は幼い頃からイジメや、からかいにあって来たそうです。
成人後も、電話で不審者や外国人と間違われ、公園で子供に声を掛けて変質者扱いされたことも有るとのことです。
吃音が原因で失職し、自殺も考えた、【吃音者が差別される現状を広く知らせたい】と、自分の胸の内を明らかにしたのです。。
男性の発症は、6歳の頃で、『言葉の教室』がある小学校に転向したが治らず、『同級生や教師から笑われた』『恥ずかしくて、悔しくてたまらなかった』等と当時を振り返り話しています。
高校や大学でイジメはなくなったそうですが、散髪や食堂での注文など日常生活では苦労が絶えないとか、電話でのやり取りも難渋したとの事です。
就職活動が始まり、『電話ができないと仕事になた内』と民間の吃音矯正訓練所に通ったそうですが、完治しなかったため、面接で『君は不思議な話し方をするね』と断られ続けたそうですが、かろうじて就職先に漕ぎ着けたそうです。
仕事が始まると電話で吃音が目立ち、上司によって『電話に出なくても良い』、『新入社員なのになぜでないのか』と、言うことが異なりやりきれない思いをしたとのことで、やがて望まぬ場所に移動となり入社12年目の2004年にリストラに有ったとのことです。
子供3人を抱え、妻と貯金を取り崩す生活を送っているとのことですが、新たな就職先を探す電話の応対ができなものを雇えない』と断られ続けているとのことです。
『子を養っていけない』、悲観して生命保険で家族が食べていけるように自殺も考えたそうですが、妻にたしなめられ思いとどまったそうです。
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一定割合の障害者雇用を企業に義務付ける制度が有りますが、『身体障害者』の枠なら働けるかもしれない、と考えて昨年8月に、仙台市に身体障害者手帳の交付を申請したそうですが、却下されたそうです。
同12月に、市を相手取り却下処分の取消を求めて仙台地裁に提訴したということで『司法の場でありのままの自分を見せたい』と、男性は年明けにも法廷に達、吃音者の現状を訴えるつもりだということです。
全国の吃音者で組織する『全国言友会連絡協議会』(全言連)の南孝輔理事長は『吃音者が障害者認定をめぐり行政を相手取った訴訟は聞いたことがない。傷害としての吃音を社会に知らせるきっかけになるのではないか』と話しています。
吃音とは?
吃音は一般的に『どもり』ともいわれた発語傷害で、症状を抱える人の割合はおよそ100人に一人とされ、典型的な症状は『た、た、た、た、たまご』等と単語一部を繰り返す、『他・・・・窓』などと単語の一部を長く伸ばす、『・・・・・・ったまご』と単語の出始めで詰まる等、が有ります。
原因として、遺伝や脳の機能異常と考えられますがハッキリはしていないのです。
世界保健機構(WHO)は吃音を『小児期および青年期に通常発症する行動及び情緒の傷害』に分類しています。
これに準じて、日本の発達障害者支援法も吃音を精神障害の一種の発達障害に含め、自治体から障害認定を受ける手帳を得る場合、精神障害での申請・交付が一般的と云われています。
男性もこれに従えば、精神障害者手帳をえられる可能性は高いといえます。
身体障害者手帳を求めての訴訟に臨む男性は、自信の吃音について、『耳が聞こえなかったり、目が見えなかったりという身体障害と何ら変わらない』と訴えています。
障害者雇用促進法は、企業に一定割合の障害者を雇うこと義務付けていますが、どんな仕事をさせるかは企業の裁量となります。
身体障害者のほうが用意されている仕事の巾が広いという現実が有るのとの事です。
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