コンブチャ(紅茶キノコ)、アルコール飲料の可能性が
海外で活躍するセレブから多くの芸能人やモデルまでが飲用しているというコンブチャですが、このコンブチャに問題が起きているのです。
日本の昆布茶(こんぶちゃ)と名前は似ていますが、じつは1970年台に日本で流行した紅茶キノコなのですがアメリカではコンブチャ=KOMBUCHAと呼ばれ、ブーム火を付けたのは、モデルのミランダ・カーとも云われています。
【コンブチャ(紅茶キノコ)】と呼ばれる酢のような味の発酵飲料が人気を集め、売上も急増しているということですが、アメリカ政府は、それにはかなりのアルコールが含まれているのではないかと懸念しているというのです。
連邦当局は、コンブチャから0.5%を超えるアルコールが検出されたことを受けて、数週間前から一部のコンブチャメーカーに警告状を送付しているということです。
米国では、アルコール度数が0.5%を超えた場合、アルコール飲料と表示しなければならないのです。
また、このような問題をめぐり、カリフォルニア州では先月、消費者から集団代表訴訟として、扱うよう求める訴えが2件有ったということです。
訴状では、業界大手のミレニアム・プロダクツが、アルコール度数の表示を偽装したとされています。
そのうち1件によると、最大3.8%のアルコールが含まれていたというのですが、ちなみにビールのアルコール度数は約5%だそうです。
ミレニアムをはじめとするメーカーは、米政府と消費者の指摘に反論し、政府の検査方法に不備があると反論、ミレニアムは自社製品のアルコール含有量は『アルコール飲料』の表示が必要となる既定値を下回っている、としているのです。
数十社のコンブチャメーカーと販売業者を代表する業界団体コンブチャ・ブリュワーズ・インターナショナルの代表、ハンナ・クラム氏は『「今夜はコンブチャ6本パック飲んで酔っ払いたい」などと誰も云わない』と語っています。
一方、当局は酔っ払うかどうかの問題ではなく警告表示や、最低年齢制限、特別税などアルコール飲料関連の規制を適用するかどうかの問題だと、指摘しているのです。
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メーカーに警告書を送付した米財務省のアルコール・タバコ税貿易管理局(TTB)は『宗教上や健康上の理由で(アルコール)を飲めない人が居る。。人々には自分が何を飲んでいるか知る権利が有る』としています。
カリフォルニア州のコンブチャメーカーKeVitaのビル・モーゼス最高経営責任者(CEO)は警告書は受け取っていないとした上で、酵母の大半を取り除くことで自社製品のアルコール度数を0.5%未満に抑えていると話しています。
ただ、元アルコール依存症の親友は他社のコンブチャを飲んだ後、飲酒をやめてしまったということです。
米紙善処品チェーン大手ホールフーズ・マーケットは2010年、アルコール濃度を巡る懸念を受けて、売り場からコンブチャを一時撤去したそうです。
今回は当時よりも問題は大きいという、市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによりますと、米国の炭酸茶の売上高は昨年、5億2900万ドルと、09年の1億2800万ドルから大幅に増えたのです。
その中でコンブチャが最大のシェアを占めているそうです。
中国やロシアなどでは、コンブチャは何世紀前から製造されており、紅茶に砂糖・酵母、パンケーキの形をしたゴムのような培養菌を加えたもので、発行によって免疫力を高めるとされる有機酸や抗酸化物質、ビタミンが生成されるのです。
ただ、その健康効果は科学的には証明がされていないそうです。
コンブチャの発酵過程ではアルコールが発生し、発酵は製品の出荷後も続くことがあり、時にはボトルが破裂する原因になることも有るのです。
低温殺菌が簡単な解決方法の一つなのですが、メーカーによりますと、健康によいとされる効果をもたらすには培養菌を生きたままにしなければならないようです。
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