春のピクニックシーズン、食中毒も増加傾向に
新緑が眩しい季節となり、海や山、近場の公園へとピクニックなど出かける機会も増えるのではないでしょうか。
気温も高くなるこの時期は、お弁当のおにぎり1個でも食中毒の危険が有るのです。
楽しいはずの海水浴がおにぎりで・・・・・『お天気も良いし、ちょっと外でも、』、手軽に握ったそのおにぎりが原因だった。
この時期に特に注意したいのは黄色ブドウ球菌による食中毒で、黄色ブドウ球菌は人の手や指、鼻の粘膜などにいて、一旦増殖すると、『エンテロトキシン』という毒素を作ります。
エンテロトキシンは100度で30分加熱しても壊れないので、『一度食品についてしまうと、除去することは出来ない』という厄介なものであり、職員と一緒にエンテロトキシンを食べることで食中毒が発生してしまうのです。
この時期、調理した人などからおにぎりに黄色ブドウ球菌がついてしまい、長時間に渡って高温の場所を持ち歩いた場合、菌が増殖してしまうことになるわけです。
おにぎりの食中毒の予防法は
予防法の要は『温度と時間』だとか、前日握ることはできるだけ避け、握ったらなるべく早めに食べてしまうことです。
持ち歩く時は、保冷剤などで常時10度以下に保つようにすることなのです。
そして何よりもまず、調理の前にしっかり手を洗うことが大切なのです。
うっかり鼻の周辺を触ったりしないようにしましょう。
握るときには、できるだけ手袋を使ったり、ラップでくるんだりして、手が食品に直接触れないように心がけることです。
炊きたての御飯をすぐに握ってしまうと、熱が逃げにくくなるので、少し冷ましてから握ると良いそうです。
おにぎりの具も、生物ではなく加熱したものがベストです。
黄色ブドウ球菌の発生頻度
黄色ブドウ球菌による食中毒はおにぎりの他、仕出し弁当や調理パンなど手作業で製造される幅広い食品で起こり、そのリスクは高いのです。
症状は激しい吐き気や嘔吐、下痢などで、食後2~6時間、平均すると3時間程度で発症すると言われています。
昨年5月に、熊本自身の避難所でおにぎりが原因の手段食中毒が発生しており、10月には和歌山の高校の学食でおにぎりを食べて食中毒症状を示した生徒から、黄色ブドウ球菌が検出されているのです。
中でも5~8月は件数も多く、おにぎり食中毒は珍しくないのだとか、爽やかな初夏の1日が辛い思い出に成らないようくれぐれも注意したいものです。
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