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医療大麻 先進国解禁の事例広がるも有識者は依存性を懸念

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大麻の成分カンナビノイド、『精神回路破綻』につながる恐れが

 

 

 

先日、元女優の高樹沙耶(益戸育江)容疑者が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されました。

 

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高樹容疑者は『医療大麻を導入し、医療費削減につなげるべきだ』、『世界で認められているものが、我が国では麻薬とされている。幼稚な発想』等と訴えていたのです。

 

海外では医療用大麻解禁の事例の広がりが見られるということですが、厚生労働省や識者は有効性に疑問を呈した上で、依存性など人体への影響に注意を呼びかけています。

 

NPO法人『医療用大麻を考える会』によりますと、覚醒剤などと比べると大麻の毒性は低く、米国の一部州やオランダ、カナダなど先進国での大麻の医療用解禁も相次いでいるというのです。

 

成分を使用したてんかん治療薬はイギリスで実用化されているとのことで、アルツハイマ病糖尿病などの治療への研究が広がっている国も有るとのことで、前田耕一代表は『形式的に禁止するのはおかしい』と主張しています。

 

医療用の大麻は嗜好用と質の上では違いはなく、同じ成分のカンナビノイドが含まれています。

 

 

 

 
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厚労省によりますと、国内では大麻取締法(昭和23年施行)で、大麻から製造された医薬品の製造や利用などを禁止しており、また。WHO(世界保健機関)が大麻の医療利用を認めていないことなどを挙げて、担当者は『医療利用は有効性が疑わしい』と説明をしています。

 

大麻は比較的安く入手できるため『ゲートウェイ(入口)ドラッグ』とも呼ばれており、其の依存性が懸念されているのです。

 

薬物への罪悪感がなくなり、コカインやヘロインなど、より強い違法薬物を使用するきっかけになる、と言われています。

 

昨年、京都市内の小学6年生の男子が大麻を吸引していたことが発覚、また京都市内の高校生十数人が逮捕や事情聴衆を受けており、大麻が若年層に広がっていることも明らかになっているのです。

 

大阪大大学院の木村文隆准教授は(神経学)は、『気軽に手を出す人が後を絶たないが、大麻の成分が大脳皮質神経回路の破綻をきたすことが分かっており、大変危険。特に若い世代に影響が大きいと考えられる』と警告をしています。

 

 

 
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アメリカでの医療用大麻の現状はどのようになっているのでしょう?アメリカで医薬品の規制を行っているFDA(アメリカ食品医薬品局)は次のようにホームペジ上で解説しています。

 


FDAは大麻もしくは大麻由来の成分を含む製品が、様々な病気の治療に使われていることを認識しています。

 

例えば『エイズによる衰弱』、『てんかん』、『神経因性疼痛』、『多発性硬化症による痙縮』、『ガンや、ガンの化学療法による吐き気』などです。

 

しかし現在まで、FDAは天然の大麻や、其の成分を含む製品を承認したことはありません

 

それらの製品の安全性や有効性は、どのような用途であれ、確かめられたことはありません。


 

アメリカではたしかに、一部の病気の治療に医療大麻が使われているようですが。国としては医療大麻を承認していません。(厳密には大麻に含まれるTHCという物質を科学的に合成した成分を含む医薬品は一部承認されています)

 

しかし、アメリカは日本と異なり、州ごとに定める法律に強い力が有るため国として規制していても州が『医療用大麻は使用可能』と決めればそちらが優先されることが有るそうです。

 

 

 

 
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つまりアメリカの現状をまとめると、国としては認めていないが、隔週の判断で『異様しても良い』ところも有るということのようです。

 

FDAは、医療大麻に慎重な姿勢を崩さない一方で、複数の行政機関と連携し、研究を希望する製薬企業には審査の上で必要な大麻を供給する仕組みを作り、臨床試験をサポートしているということです。

 

近いうちに痛みや吐き気などの症状に対して、医薬品として有効性・安全性が証明された製品が出てくるかも知れません。

 

そうなった場合、日本で其の医薬品を必要とする患者さんがいるにも関わらず、『法律で使うことが出来な』ということになれば、新たな『ドラッグ・ラグ』として議論になることも考えられます。

 

『医療用大麻を今すぐ解禁』というのはあまりに極論であり時期尚早、海外で真剣に研究が進んでいる現状をどのように評価するのかを今から考えておく必要はあるかもしれません。

 

 
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