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なぜ人は過労で死亡するのか？過労死には２種類あることを知ってほしい
広告代理店『電通』に努めていた女性が、過労を苦に自殺したニュースが先日報じられ、労働基準局は労災と認定したのです。
なぜ人は働きすぎると死亡してしまうのでしょう、医師はどのように見ているのでしょうか？
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過労死には２種類ある
働きすぎて、其の生命が途絶えてしまう、其の理由として、あまり報じられていませんが過労死には２種類の原因が有るというのです。
１， 精神疾患による自死
２， 心臓血管の病気による自死
なのですが、殆どの方がこれ等の原因が有ることを分かっていないのです。
１ 精神疾患による自死
働きすぎることで、精神のバランスを崩してしまう、それは誰もが納得のいく現象なのです。
今、波紋を呼んでいる電通女性社員の死亡について、報道などからは明らかに精神のバランスを崩していたと考えられると云うのです。
本人のツイッターやLINE での発言に『眠りたい以外の感情を失った』・・・・・・・・『土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい』などと綴っています。
このようなことを希死念慮（きしねんりょ）という症状だと考えられるそうですが、精神科の医師によれば『抑うつ状態』あるいは『うつ病』と診断がつく可能性が高いと云う事です。
此処で大切なことは、『労働時間の長さ』がながければ長いほど、精神疾患から自殺に至る危険性は高いという訳ではない点なのです。
つまり、両手に持てる最大の荷物の重さが人によって違うように、また人によってどれだけ長い距離が歩けるかの違いのように、精神のしなやかさも人によって違うのです。
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精神を図る長さが違いを知るべき
精神のしなやかさとは、精神的な圧迫に対してどれだけ病的な状態に成らずに持ちこたえられるか、とも言えるのです。
当然ながら、これ等を理解している事業者や上司はどれほどいるでしょう、例えば『月１００時間の残業』と同じ負荷が掛けられても、ある人はポッキリ折れてしまう可能性も、ある人は全く平気かもしれないのです。
こういう個々人ごとのゆらぎはデータにスつと出てこないため『労働時間が長いほど疲労の蓄積も大きい』となってしまうのです。
精神を測る個々人の物差しが、事業主や上司の考えている長さでは無いということを自覚しなければならないのです。
『俺たちの時代はそうだった、俺もやってきたのだから君たちも出来るはずだ』では、仕事の圧力となり、逃げ場がなくなってしまい、苦しみから自らの人生を終わらせてしまう状況まで追い詰められてしまうのだそうです。
そして、オフの時間がどんな暮らしであったかも大きく影響してくるとのことで、事業主や上司はオフに関してまで踏み込まないようにすべきなのです。
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２ 心臓・血管の病気による死亡
長時間働いたことにより、疲れが蓄積し、病気を発症してしまうということですが、其のメカニズムはあまりはっきりしていないそうです。
働きすぎると疲労が蓄積し、睡眠時間減り、其の結果、血圧が上がってしまうのです。
血圧が上がるとうことは、体中にはリめぐされた血管という『管』の中を流れる血液が高い圧力で流れるわけで、血液が高い圧力で流れると血管は少しずつダメージを受け、傷んでくる、つまり動脈硬化です。
よく『血管年齢』などで測定されるものですが、長く生きていればそれだけ血管という『管』は劣化しますから、動脈硬化は老いに応じて進んでいくのです。
傷んだ血管は細くなってしまったり、もろくなって壊れてしまったり、ひどいと穴が空いてしまうことも、脳でそれが起きたら脳出血になります。
また悪玉コレステロールが血管の壁にへばりついて塊となり、これがふとした瞬間に剥がれ、血液の流れに乗って塊のまま一番細いところまで流れ、最後には詰まってしまうことに、これが心臓で起きれば心筋梗塞、脳で起きれば脳梗塞となるのです。
こんなストーリーで過労により、高血圧となり心臓や脳の病気を発症して、死亡に至るということが、それ以外にも心臓に致死的な不整脈が起きることによる突然死も報告されているそうです。
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