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慢性不眠で自殺既遂のリスクが2倍に、悪夢でも17倍に!?

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睡眠問題は自殺のトリガーになり得る

 

自殺問題は極めて個人的事象であって、原因は多様であると云われています。

睡眠はもちろんの事、貧困であれ、病苦であれ、少数の要因で自殺に至った原因を説明できることは少なくないのです。

それでも重度の不眠や、繰り返す悪夢が自殺企図や既遂に関連しているという疫学的な事実が有るというのです。

そこに因果関係はあるのか、有るとすれば其のメカニズムとはどのようなものなのでしょう。

 

内閣府自殺対策推進室がまとめている『警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等(平成28年1月15日)』によりますと、平成27年の自殺者数は23971人(速報値)であったというのです。

毎年3万人を上回っていた年間自殺者数ですが、平成24年に3万人を切り、その後も減少を続けており、幸いな事に昨年の減少傾向は保たれたということです。

 

欧米でも自殺は社会問題化しており、対策が急務となっているのです。

米国薬物乱用・精神衛生サービス局が『Warning Signs Behavior(自殺行動の前兆となる危険なサイン)』という報告書を出しており、此処でも不眠症状が取り上げられているのです。

 

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自殺行動の前兆となう危険なサイン

1.自殺をほのめかす

2.自殺の手段を探している

3.絶望感や生きる意味が無いと言う

4.追い詰められた気分、耐え難い苦痛を訴える

5.周囲の負担になっていると言う

6.酒量や服薬の増加

7.不安や焦燥、衝動性に駆られた行動

8.強い不眠、もしくは過眠

9.周囲を避ける、もしくは疎外感

10.劇場、復讐の企て

11.気分が変動しやすい

 

1と2はさておき、その他のサインは自殺だけに特有な症状ではなく、うつ病や不安障害、PTSD など、多くの精神疾患にも広く見られる症状なのです。

それでも、いくつかの兆候が重なっている時には、自殺リスクを考慮してくことは予防のための大事なステップとなるのです。

 

精神医学の教科書でも、自殺リスクを高める症状として苦悩に満ちた不眠、自己抹殺や墜落、破局の夢を挙げているのです。

古くから不眠や悪夢が自殺者でしばしば見られることに、臨床医は気づいていたのです。

 

 

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これまで行われた数多くの疫学調査によって、睡眠時間(特に不眠と悪夢)が既遂念慮(死んでしまいたい、死んで楽になりたい気持ち)、自殺企図(実際に企てたが死に至らなかった)、自殺既遂(死に至った)のリスク増大に関連することが明らかにされています。

1966年~2011年に発表された睡眠と自殺リスクに関する39の論文をメタ解析した結果では、慢性不眠がある人では希死念慮、自殺企図、自殺既遂が生じるリスクが約2倍に、悪夢がある人では約1.7倍に上昇することが明らかにされているのです。

 

自殺の背景には、うつ病やアルコール依存などメンタルヘルスの問題があることは広く知られています。

自殺者の90%は何らかの精神疾患に罹患しているとされていますが、然し逆は真ではないのです。

希死念慮を抱く患者は多いそうですが、実際に自殺行動を起こす人は其の一部なのです。

不眠や悪夢は、自殺を引き起こす直接的な原因というよりも、自殺の衝動性の高まりと平行して、時には専攻して生じる兆候と考えるのが妥当なのです。

 

眠れぬままに一晩中悩み事こ反芻し、思いつめ、家人がまだ寝静まっている早朝に自殺を企てる人も少なくないのです。

其の意味では、睡眠の問題は単なる兆候ではなく、自殺のトリガー(引き金)とも成り得るのです。

 

うつ病を始めメンタルヘルスの問題で苦しんでいる人こそ、しっかりと眠らせてあげなくてはならないのです。

 

 

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