iPS細胞移植・目の網膜細胞、１年後も患者異常なし

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先端医療振興財団（神戸市中央区）と理化学研究所多彩簿７システム形成研究センター（同）は２日に、人工多能性幹細胞（iPS細胞）から目の網膜の細胞を作り、昨年９月に臨床研究として、世界初の移植を行った兵庫県内の７０代の女性の難病患者について、１年後の詳細な検査でも主要などはなく視力の低下が抑えられており、『良好と評価できる』と、発表をしました。

また、腫れが無くなるなど網膜の形も改善したということです。

一方で財団などは『視力の低下抑制などは、移植時に悪い血管を除いたことが主に関係していると考えられる』と説明をし『移植細胞派生ジュオな場所で生きているがその効果だとは断言できない』と慎重な姿勢を示したと云う事です。

臨床研究は、眼の網膜が傷んで失明の恐れが有る『滲出型加齢黄斑変性』の患者が対象になっています。

女性の皮膚からiPS細胞を作った後、網膜を保護する細胞に変化させ、シート状にして移植したのですが、１年後の検査ではがんの検査も行ったということです。

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報告によりますと、悪い結果は再発せず、体液の漏出もなくなり網膜の形が改善していたとのことです

既存治療では低下が続いていた視力は0.1程度を維持し、明るく見える』という自覚症状も有るということです。

理研の高橋政代プロジェクトリーダー（54）は、『世界中が注目する中、懸念されていた癌にならなくてよかった』と話しています。

2例目の患者は遺伝子変異が見つかり、臨床研究を一時中断しており、安全性が確認された他人のiPS細胞を利用して再開する方針だということです。

iPS細胞（人工多能性幹細胞）は、皮膚や血液など特定の機能を持った細胞に、数種類の遺伝子や化合物を入れることで成長の過程を逆戻りさせ、様々な細胞や組織に成長する能力をもたせた細胞なのです。

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病気や怪我で機能を失った組織や臓器を修復する再生医療や創薬への応用が期待されているのです。

iPS細胞を利用した世界初の移植手術で一定の安全性を確認出来たことは、日本発の再生医療技術として期待されるiPS細胞の臨床応用をすすめる上で重要な一歩なのです。

iPS細胞は当初『ガン化』が懸念されていましたが此れは、京都大の山中伸弥教授がマウスで作成した際に、がん関連遺伝子を使ったていたためなのです。

今回は、がん関連遺伝子を使わずに作ったと言うことですが、人に移植して安全性を確認出来た意義は大きいのです。

しかし、まだ術後1年で自らの細胞を使った患者1人での評価であり、2例目以降は手術例を積み上げ、長期的にも安全で有効であることを示していく必要が有るのです。

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