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年金では生活が出来ない
先日、新幹線内で焼身自殺した71歳の男性は、杉並区役所に電話をかけていたと云うのですが、この男性は年金が月12万円(2ヶ月毎で支給額は24万円)の受給で生活をしていたのです。
家賃、水光熱費を払って、果たしてこの金額で生活ができるのだろうか、生活保護を受けていればと思う方も・・・・・・!
ちなみに杉並区での生活保護基準は、144430円で内訳は生活扶助費74630円+住宅扶助費69800で(特別基準における家賃上限)だそうです。
この数字だけで比較すると、生活が成りた立たないことは明白で、生活に不安を抱き、途方に暮れる姿も浮かぶのでは無いでしょうか。
今、高齢者の貧困が問題となっており、内閣府調査の「セチの高齢期の軽ざうい位的備え』出、60~64歳で貯蓄が「十分だと思う』と答えた人は3.6%、かなり『足りないと思う』と答えた人は其の10倍で35.5%にも上ったというのです。
老後の貧困は人ごとではない
生活困窮者支援のNPO法人『ほっとプラス』の代表理事である社会福祉士の藤田孝典さんは、6月半ばに出版した新刊『下流老人』(朝日新書)の中で『このままだと高齢者の9割が貧困化し、貧困に苦しむ若者も増える』と訴えています。
藤田さんは、貧困高齢者を下流老人と名づけ、普通に暮らす事ができず下流の生活を強いられる老人という意味で、日本社会の実情を伝える造語だということです。
年収が400万円の人でも将来、生活保護レベルの生活になる恐れが有る、と藤田さんは述べています。
生活保護受給の高齢者急増中
実際に生活保護を受給する高齢者は急増中で、今年3月時点で65歳以上の78万66634世帯(受給世帯の48%が、生活保護を受けているとのことです。
昔なら子供夫婦に扶助してもらうことが当たり前でしたが、核家族となった今、たよりの子供は派遣切りやニートで頼りにならず、高齢で大病したら貯蓄も消えてなく成ってしまうのです。
藤田さんは『下流老人』の中で高齢者が貧困に陥るパターンとして、五つに大別しています。
① 本人の病気や事故により高額な医療費が罹る
② 高齢者介護施設に入居できない
③ 子供がワーキングプアや引き篭もりで親に寄りかかる
④ 熟年離婚
⑤ 認知症で周りに頼れる家族が居ない
等、本人の病気と家族の介護をダブルで抱える人もいれば、60歳を過ぎて妻と別れ途方に暮れる男性もいるそうです。
関西で生活困窮者の支援をしている生田武志さんは、貧困から人が落ちていく様子を『カフカの階段』として図式化したということです。
労働、家族、住居を失い、金銭を失い、ついには野宿問う究極の貧困状態になっていくというのです。
生田さんによれば、落ちるときは一段、一段落ちるが、最下段に落ちると、簡単には上に上がれないといいます。
住所が無いためにハローワークで職も得にくく、生活保護を受けるのにも時間がかかることあるそうです。
生活保護を申請しなかったり、申請しても追い返されて野宿になる高齢者の方に、度々遭うこともありますと、生田さんは話しています。
年金から、税金や介護保険等を差し引かれ、更に水光熱費、残りは果たして自分の老後は大丈夫なのだろうか?
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